紳士服の販売員の将来性は?

年々、売上高が減少しているといわれている紳士服・スーツ業界。そこで販売員として働いている人の中には、将来に不安を感じている人もいるかもしれません。ここでは、紳士服・スーツ業界の動向や現状についてまとめています。アパレル業界から他業種に転職した人の成功例についてまとめているので、転職を考えている人は参考にしてみてください。

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紳士服・スーツ業界の動向と現状

紳士服・スーツ業界は、年々、売上高が減少しています。その要因として、少子高齢化が進みスーツを着る人口が減っていること、オフィスウェアのカジュアル化、テレワークの増加などが考えられます。

こうした状況の中、紳士服・スーツメーカーでは、低価格のオーダースーツに力を入れたり、事業の多角化や差別化を図るなどの企業努力を行っているところが多いようです。

紳士服・スーツ業界の年収

紳士服・スーツ業界の最大手である「洋服の青山」を展開する青山商事の平均年間給与は458万7千円(2023年3月31日現在。賞与含む)といわれています。

(参照元:青山商事株式会社有価証券報告書-第59期
(2022/04/01-2023/03/31) https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS00098/b152becd/5683/441e/8075/1dec43ee2cef/S100R9TF.pdf

この数字は、青山商事に勤務する全世代の従業員の平均年収であり、従業員の平均年齢は36.8歳となっていることから、20代の年収はもう少し下がることが想定されます。

将来が不安な時の対処法

紳士服などの販売員として将来が不安に感じた場合、まずは「将来、自分がどうしたいのか」を考えましょう。その場合に考えられる選択肢は大きく2つ。このまま、紳士服・スーツ業界で働き続けて上のポジションを目指すのか、この業界を辞めて他業種への転職をするのか。

どちらを選択するかによって、これからの働き方や仕事の向き合い方も変わってきます。いまのうちにできる準備をして、自分の意思でキャリアを選べるようにしましょう。

アパレル販売員からキャリアチェンジ!転職に成功した方のSTORY

アパレルでの接客経験を活かし希望の仕事につながる道へ再就職

建築設計に関わる仕事がしたいと工学部で建築を学び、不動産会社へ就職したものの、マンション売買の営業部署に配属。設計に関わる仕事がしたいという希望が捨てられず4カ月で退職し、まずは社会人としてのマナーや接客スキルを身につけようと大手アパレルで接客販売の仕事に就く。

その後、再び転職活動を始め、アパレルでの接客経験を活かして、営業から設計に携わる道を狙い、仮設資材のレンタル事業を手掛ける会社に再就職を果たした。

参照元:type公式サイト https://type.jp/st/feature/760/

カリスマ販売員が外資系金融機関のトップ営業マンに転身

若い女性に人気のレディースファッションブランドの販売員であり、モデルでもあった男性。新卒で入社し、カリスマ販売員となり、担当顧客数は店舗の中でもトップだったが、24歳の時に外資系金融機関の担当営業からスカウトされ転職。

入社したばかりの頃は思うような結果が出なかったが、アパレル販売員時代の経験を活かし、人として信頼してもらい、ファンになってもらうための行動を考えて営業した結果、2年目には5位の営業成績を獲得する。

参照元:type公式サイト https://type.jp/st/feature/3147/

10年のアパレル経験を活かして印刷サービスの営業へ

10代からアパレル業界に勤務していた男性。高校卒業後、個人経営のアパレルショップでアルバイトを始め、大手アパレル会社へ転職し、6年目には店長に。30代目前で「他の世界で自分の力を試してみたい」という思いから他業種への転職を決意し、印刷サービスの営業へ。

すぐには成果を上げることができなかったものの、前職の経験を振り返って営業活動に活かせる点を取り入れたり、先輩の仕事の進め方を学んだりして営業としての力を身につけていく。半年ほど経つと大きな仕事を任せてもらえたり、クライアントから他社を紹介してもらうなど、営業としての手応えを感じられるようになった。クライアントの潜在的ニーズを探り、推測して提案できるのは、アパレル販売の経験によるものだと考えている。

参照元:エン転職公式サイトhttps://employment.en-japan.com/tenshoku-taikenki/story-157/